2021建築工学科3年

測量学・同実習

公開日:2021年4月1日/最終更新日:2022年4月5日
授業概要・授業計画
科目名  測量学・同実習
担当者  喜田愛子
 建築工学科
学年 3学年
受講期間  通年 4月~3月
単位  4単位
教科書 測量(実教出版)
参考書
到達目標 測量の基本である距離、高さ、角度について誤差と精度の検証、調整を行い成果図表の作成ができる。

実習においては機器の取り扱い、据え付け、計測ができ、その成果を活用できること。

講義内容 《講義内容》測量学全般の概要、建築に関わる工事測量、各種測量の実習に関わる内容を講義。

《実習内容》前期は機器の取り扱い、据え付け、距離測量、角測量、水準測量、平板測量について演習及び実習を行う。後期はトラバース測量、面積と体積(計算・丁張り)工事測量、墨出し(水平・垂直)について講義及び実習を行う。

評価方法  小テスト、成果図表、期末試験、講義及び実習の取組姿勢。

受講者の皆さんへ:予習、復習を怠らず、ノートや資料の整理を丁寧に行いましょう。

  • 前期授業計画
  • 後期授業計画
第1回
内容 測量の概要説明および演習
詳細 測量全般を概説、各種資格の説明、測量の基本演習。
報告 測量全般の概説、測量関連資格の説明、測量の基本学習、測量で使う数学について演習。
第2回
内容 距離測量1
詳細 歩測、繊維製巻尺による直接距離測量実習、内業で精度計算。
報告 距離測量の説明、歩測、繊維製巻尺による直接距離測量の実習。
第3回
内容 距離測量2
詳細 障害物がある場合の距離測量、内業で精度計算。
報告 障害物がある場合の測量の実習。測量結果の整理。
第4回
内容 測量機器の取り扱い
詳細 測量機器の整準、求心の仕組みについて、機器の据え付けの練習。
報告 角測量の概説。測角機器の取り扱い説明。角度計算の演習。電子デジタルセオドライトの据付(整準・求心)と正位の測角の練習
第5回
内容 角測量1
詳細 電子デジタルセオドライトによる三角形の内角を単角法で測量。許容誤差について、角度計算及び野帳の書き方。
報告 単測法の操作方法の説明。電子デジタルセオドライトによる三角形の内角を単角法で測量。角度計算及び野帳の書き方。1対回の較差の許容について。
第6回
内容 角測量2
詳細 電子デジタルセオドライトによる三角形の内角を倍角法で測量。倍角法の測定角の計算方法及び野帳の書き方。
報告 倍角法の操作方法の説明。電子デジタルセオドライトによる三角形の内角を倍角法で測量。倍角法の測定角の計算方法及び野帳の書き方。許容誤差について。
第7回
内容 角測量3
詳細 電子デジタルセオドライトによる3点間の挟角を方向法で測量。複数対回の水平角の現地計算及び野帳の書き方。
報告 方向法の操作方法の説明。電子デジタルセオドライトによる放射状の3点間の挟角を方向法で測量。方向法の測定角の計算方法及び野帳の書き方。
第8回
内容 角測量4
詳細 角測量の測定角の調整計算。角測量1,2のデータを用いて計算書作成。
報告 水準測量の概説。自動レベルの使用説明、据え付け、昇降式水準測量の説明および実習。環閉合の許容誤差について。昇降式水準測量の地盤高の計算及び野帳の書き方。
第9回
内容 水準測量1
詳細 自動レベルの使用説明、据え付け、昇降式水準測量の実習。許容誤差について、地盤高の計算及び野帳の書き方。
報告 昇降式水準測量の復習(誤差の要因について確認)。器高式水準測量の地盤高の計算及び野帳の書き方。器高式の調整地盤高の計算方法。雨天のため教室にて4点の測点を使って器高式水準測量の実習。
第10回
内容 水準測量2
詳細 自動レベルによる器高式水準測量の実習。許容誤差について、地盤高の計算及び野帳の書き方
報告 自動レベルによる器高式水準測量の実習。器高式水準測量の地盤高の計算及び野帳の書き方。器高式の調整地盤高の計算方法。許容誤差に納まらなかった昇降式水準測量の再測
第11回
内容 水準測量3
詳細 調整地盤高の計算。水準測量1,2のデータを用いて計算書作成。
報告 平板測量の説明、平板の据え付け。導線法による骨組み測量の実習。精度確認と補正。
第12回
内容 平板測量1
詳細 平板測量の説明、平板の据え付け。導線法による骨組み測量の実習。
報告 平板測量(放射法)による細部測量の説明。雨天のため教室で平板測量(放射法)の練習
第13回
内容 平板測量2
詳細 平板測量による細部測量。平板測量1で作成した成果図を用いて放射法により細部を測量する。
報告 平板測量(放射法)による細部測量。平板測量1で作成した骨組みを用いて放射法により細部測量。
第14回
内容 平板測量3
詳細 平板測量による細部測量。平板測量1で作成した成果図を用いて放射法により細部を測量する。
報告 平板測量2の細部測量の図紙を元に平面図を作成。前期授業のまとめ。
第15回
内容 期末試験及び演習
詳細 筆記試験実施。終了後に正答確認。前期の結果まとめ。
報告 期末試験実施。終了後に正答確認。前期授業内容の質疑応答。
 
第1回
内容 概要説明、前期の復習
詳細 測量機器の取り扱いについて確認。前期の復習。
報告 測量機器の取り扱いについて確認。前期の復習。セオドライトの据え付けの実習。
第2回
内容 距離測量3
詳細 巻尺の長さが足りない場合の距離測量。セオドライトを用いて正確に側線長を測量する。
報告 トラバース測量の外業説明と内業説明、雨天のため測量結果整理の演習。
第3回
内容 トラバース測量1
詳細 トラバース測量の外業説明、巻尺と電子セオドライトによる四辺形の測距及び測角。
報告 トラバース測量の外業(実習)、巻尺と電子セオドライトによる四辺形の測距及び測角。
第4回
内容 トラバース測量2
詳細 トラバース測量の外業説明、巻尺と電子セオドライトによる四辺形の測距及び測角。
報告 トラバース測量の内業説明と演習。前週の測量結果により必要に応じて再測。トラバース計算表の作成。
第5回
内容 トラバース測量3
詳細 トラバース測量の内業説明。トラバース1,2のデータの併合誤差、併合比計算。許容誤差を超えた場合は再測。
報告 トラバース測量の内業説明と演習。前週までの測量結果を用いてトラバース計算表と成果図の作成。
第6回
内容 トラバース測量4
詳細 トラバース測量の内業説明。トラバース1,2のデータの併合誤差、併合比計算。許容誤差を超えた場合は再測。
報告 面積計算について説明。トラバース測量のデータを用いて座標法による面積計算。その成果図を用いて三斜法による面積計算。それぞれの面積計算結果の精度の比較。
第7回
内容 トラバース測量5
詳細 トラバース測量の内業説明。トラバース3,4のデータを用いて調整量の計算。トラバース計算表の作成と成果図の作成。
報告 巻尺の長さが足りない場合の距離測量。ポールを用いた場合とセオドライトを用いて正確に側線長を測量する場合を比較。
第8回
内容 トラバース測量6
詳細 トラバース測量の内業説明。トラバース3,4のデータを用いて調整量の計算。トラバース計算表の作成と成果図の作成。
報告 面積計算と体積計算の説明。三辺法、放射法による面積計算、点高法による体積計算の演習。
第9回
内容 求積測量1
詳細 トラバース測量のデータを用いて座標法による面積計算。
報告 点高法による土量計算のための測設。電子セオドライトと巻尺を用いてメッシュ状に測点を測設をする実習。
第10回
内容 求積測量2
詳細 トラバース測量の成果図を用いて三斜法、三辺法による面積計算。座標法による面積計算結果との精度の比較。
報告 前週に測設した測点を用い点高法の実習および土量計算。
第11回
内容 求積測量3
詳細 土量(体積)について説明、両端断面平均法、点高法による土量計算の演習。
報告 レベルをを使った等高点の測設(レベル出し)について説明。雨天のため教室でレベル出しの練習
第12回
内容 工事測量1
詳細 電子セオドライトと巻尺を用いた直方形の測設。
報告 レベルをを使った等高点の測設(レベル出し)の実習。
第13回
内容 工事測量2
詳細 電子セオドライトと巻尺を用いた直方形の測設と測設した内角確認。
報告 演習問題を使って後期の授業内容の確認とまとめ。
第14回
内容 工事測量3
詳細 工事測量1,2で測設した側線の延長。
報告 演習問題を使って後期の授業内容の確認とまとめ。
第15回
内容 期末試験及び演習内容
詳細 筆記試験実施。終了後に正答確認。後期の結果まとめ。
報告 期末試験実施。終了後に1年間のまとめのコメント。