公開日:2020年3月13日/最終更新日:2021年4月11日
授業概要・授業計画
科目名 |
デザインスタジオⅡ ※実務経験のある教員による授業科目(実習) |
担当者 |
加藤哲也 |
科 |
建築デザイン科 |
学年 |
2学年 |
受講期間 |
前期 |
単位 |
2 |
教科書 |
なし |
参考書 |
なし |
到達目標 |
設計デザインの流れをつかむための基礎演習を行ったのちに、家についての概念を構築し、それを具体的に表現する。 |
講義内容 |
自分の考え方を構築しながら設計作業に取り組む。そしてその考え方で、自分のまわりの人々(講師・友人)を納得させることを試みる。 |
評価方法 |
各授業の成果(主に課題の提出)の積み重ねによる評価 |
受講者の皆さんへ:2020年前期はすべての人々にとって、未体験を共有する日々となりました。言い換えれば未体験を体験した唯一の世代でもあります。伝える側の私もその中のひとり。この唯一の体験を活かした、次のステップにジャンプする手がかりをなんとか伝えられればと下記のプログラムを作成、実行した次第であります。
第1回 |
内容 |
空想空間(オンライン) |
詳細 |
自身の身体を小さくして身近な空間のなかに入り込み、探検するような気持ちで居場所を探してみる。 |
報告 |
学生各自が家の中に思い思いの居場所をみつけ、A4サイズにまとめてテキストと写真で提出。 |
第2回 |
内容 |
対の関係(オンライン) |
詳細 |
身体・衣服・空間を「対」というキーワードでみていく。 |
報告 |
ちょうど一年を通して一番心地よい時期にあたるので、各自が暑くも寒くもない「なにも感じない」日を選び、その状況を記録した。 |
第3回 |
内容 |
棲処(オンライン) |
詳細 |
空想し、現実をみつめ、そして三回目の今日は「考える」がテーマ。 |
報告 |
住空間について10の疑問を提示し、その中から一つ選び疑問に応ええる。 |
第4回 |
内容 |
形と身体(対面授業) |
詳細 |
身体の寸法と正多面体の関係 |
報告 |
自分の身体の寸法を測りながらの身体スケッチ。身体と形との関係をイメージする。 |
第5回 |
内容 |
居処(自宅実習) |
詳細 |
夏と冬をイメージし、その空間を形にする。 |
報告 |
5つの正多面体を展開し、「夏」と「冬」の形(空間)を表現する。 |
第6回 |
内容 |
陰翳1(対面授業) |
詳細 |
光と影、その場所におけるイメージ(効果)を探る。 |
報告 |
テラスを素材として、その空間を構築する。 |
第7回 |
内容 |
陰翳2(自宅実習) |
詳細 |
太陽の、1日のリズム・季節のリズムを空間化する。 |
報告 |
スケルトン状態の空間を用意し、そこに1日の大半を過ごす「わたしの部屋」を計画。 |
第8回 |
内容 |
感覚と空間1(対面授業) |
詳細 |
感覚がどのように設計と関わってくるのかを考える。 |
報告 |
生活上の基本機能を小さな家としてスケッチする。 |
第9回 |
内容 |
感覚と空間2(自宅実習) |
詳細 |
感覚と空間1でのエスキースを平面図に起こす。 |
報告 |
自宅での製図作業 |
第10回 |
内容 |
人間の家1(対面授業) |
詳細 |
生活の基本機能に豊かさを加えると…。この豊かさの空間化を試みる。 |
報告 |
自分の考えを形(空間)で表現する、エスキースチェック。 |
第11回 |
内容 |
人間の家2(自宅実習) |
詳細 |
エスキースを平面図に起こす。 |
報告 |
自宅での製図作業 |
第12回 |
内容 |
人間の家3(対面授業) |
詳細 |
人間の家の参考プランの提示と説明。未完成課題の作成。 |
報告 |
全課題の最終提出日となる。 |