公開日:2021年4月1日/最終更新日:2024年2月28日
授業概要・授業計画
科目名 |
デザインスタジオⅡ ※実務経験のある教員による授業科目(実習) |
担当者 |
加藤哲也 |
科 |
建築デザイン科 |
学年 |
2学年 |
受講期間 |
前期 |
単位 |
2 |
授業時数 |
60 |
教科書 |
なし |
参考書 |
なし |
到達目標 |
設計デザインの流れをつかむための基礎演習を行ったのちに、自分なりに家についての概念を構築し、それを具体的に表現する。 |
講義内容 |
自分なりの考え方を持って設計作業に取り組むことができるようになること。そしてその考え方で、自分のまわりの人々を納得させることができるようになること。 |
評価方法 |
各授業の成果の積み重ねによる評価 |
受講者の皆さんへ:キッチンに立って料理をつくってみてください。調理台の広さはいかがですか?洗い物をしたときになにか感じましたか?たとえば、洗った食器を置ける場所がもう少し広いといいな・・・とか。これからの設計に備えて実地の体験を積んでおいてください。そのほかにトイレの広さとか、ベットの位置とか、生活の中で不便とか不快とか感じるところは覚えておいてください。それがあなたの設計の手がかりになります。
第1回 |
内容 |
家のインフラ |
詳細 |
身近なところにある大切なものの確認 |
報告 |
敷地と水と太陽について、設計と関係するところの最低限知っておくべきことについて。 |
第2回 |
内容 |
家族・家庭・家 |
詳細 |
住宅のことを考える |
報告 |
敷地についての第1回の続き。その後に住宅課題の家族構成の想定を行う。 |
第3回 |
内容 |
場所をみつけよう!その1 |
詳細 |
模型でスケッチ1 |
報告 |
住宅課題の敷地図提示。各自想定した家族構成にもとづき家族・家庭・家の関係を模型化して考える。 |
第4回 |
内容 |
場所をみつけよう!その2 |
詳細 |
模型でスケッチ2 |
報告 |
家での「行為」から物を導き、それによって生じる「場所」の雰囲気をイメージしながらエスキース模型をひとつ作成。 |
第5回 |
内容 |
エスキース完了 |
詳細 |
住宅設計に向けての準備 |
報告 |
作成した模型を参照しながらトレペに配置と平面をスケッチ。寸法については模型より一歩ふみこんで精度をあげること。 |
第6回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
配置図・平面図 |
報告 |
エスキースから図面を起こす作業。通り芯の設定、寸法の整合性を確認したのちに製図に入る。製図は製図版、パソコンのどちらでも可とするが、教室は第2製図室を使用するため、パソコンの場合はCADを搭載したノートパソコンを持ち込める学生のみとなる。 |
第7回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
配置図・平面図 |
報告 |
この時点での平面図までの提出率は82%。自ら考えた案を立体化(模型)するまでを目標としているので、ディテールの表現までは求めていない。まだ提出に至っていない18%の学生も模型化に向けての作業は各自のペースで進行中。 |
第8回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
屋根伏図 |
報告 |
屋根を具体化することで立体化を具体的にイメージできるようになる。積極的に自由に楽しく奔放にスケッチしていた学生、そのような学生がここにいたって頭を抱える姿をみせるのはいつものこと。全体を見渡す力を身につけるとき。 |
第9回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
断面図 |
報告 |
建築基準法の高さと関わる項目をチェック、配管の納まりから導く寸法、これまで考えてきたデザイン、これらを整理して断面図を描く。作図にもう少し時間をとられるかと思っていたが、学生たちの手を動かすスピードが思っていたよりもはやい。 |
第10回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
断面図 |
報告 |
1階の床の高さは法的な条件と環境のことを考慮し、2階の床の高さを決めるためには天井の高さや天井の中のことを知れば決まる。そして屋根は2階の床の高さを決めるのと同様のことを考えることに加えて、材料と勾配の関係のことも考慮する。こういった考えから断面図を導いていく。 |
第11回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
立面図 |
報告 |
課題条件としてクリアすることを求めていないが、第1種高度地区斜線を立面図上に記し、各自の計画がokかどうかの確認を行う。立面図には家の情報だけでなく、道路との関係、庭との関係、そして共有広場との関係を描くことを求めてはいるが、なかなかそこまで持っていくのは難しい。 |
第12回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
模型 |
報告 |
材料は自由。やはりスチレンボードの使用率が一番です。モデリングペーストについての質問が両クラスの何人かからきた。模型を提出するだけでなく、模型写真をA3用紙にタイトルとともにレイアウトし、最終日のプレゼン資料となるような方向で作業を進める。 |
第13回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
模型 |
報告 |
新型コロナウィルスの感染拡大が顕著になってきたため、最終日の講評会の開催を考え直す必要が出てきました。みんなで模型を並べてのディスカッションはリスクが高いと思われ、方向を再調整することに。模型は各自のペースで制作中。 |
第14回 |
内容 |
住宅設計図スケッチ演習 |
詳細 |
模型 |
報告 |
完成した模型を写真に撮り、設計主旨を整理し、A3サイズにまとめる。プレゼンテーション用の資料づくり。 |
第15回 |
内容 |
コンセプト整理 |
詳細 |
グループ講評会 |
報告 |
感染症拡大のため残念ではあるが講評会は中止、作業のみとしました。提出された模型をすべて配した全体写真を、後日まとめて学生全員に送信。これをもって本講義は終了となりました。 |