公開日:2020年4月3日/最終更新日:2020年4月3日
授業概要・授業計画
科目名 |
デザインスタジオⅡ |
担当者 |
加藤哲也 |
科 |
建築デザイン科 |
学年 |
2学年 |
受講期間 |
前期 |
単位 |
2 |
教科書 |
なし |
参考書 |
なし |
到達目標 |
設計デザインの流れをつかむための基礎演習を行ったのちに、自分なりに家についての概念を構築し、それを具体的に表現する。 |
講義内容 |
自分なりの考え方を持って設計作業に取り組むことができるようになること。そしてその考え方で、自分のまわりの人々を納得させることができるようになること。 |
評価方法 |
各授業の成果の積み重ねによる評価 |
受講者の皆さんへ:
第1回 |
内容 |
発見・手がかりをみつける |
詳細 |
つくりたいもののイメージをつくり、その実体を探しにいく。 |
報告 |
家・住宅という言葉から想像する設計イメージを言葉で表した上で、図書室でそのイメージと重なる資料をみつけだす。簡単に言ってしまえば、学生それぞれが、いいなと思う住宅を本や雑誌から探し出して、自分の好みがどんな好みなのかを知ってもらう作業。これからはじまる課題にむけてのウォーミングアップのような演習でした。 |
第2回 |
内容 |
分析・イメージの具体化 |
詳細 |
第1回を発展させて、あなたが住むところを考える。 |
報告 |
先週の演習で選んだ敷地に部屋をつくる。家ではなく部屋。帰る家はほかにあるという前提で、家ではなく部屋をつくる。家のほかに自分のための居場所をつくることができるとしたらどんな部屋をつくるのか。敷地に部屋ひとつならば光や風を自由に手に入れられるし、それぞれの望みどおりの部屋をつくることができるのではと思ったのだが… |
第3回 |
内容 |
表現・自分の寸法で描く |
詳細 |
第2回を発展させて、具体的な数値を決める。 |
報告 |
季節ごと、一日の太陽の方位角と高度の移り変わりを国立天文台のデータから読み取り、それと風配図のデータを重ね合わせて敷地の性格を読む。その上で前回のプランを再度考え直して、最適の場所をみつけ、そこに考えた行為を空間化するため寸法を与えるところまでの作業を行う。 |
第4回 |
内容 |
読解・コンセプトを具体化するために |
詳細 |
文字から形を起こし、形から空間を起こす。 |
報告 |
考える!言葉から空間・平面・線をイメージする演習。みる!形(模型)から型を線で起こし、その形をみえなくして再び線で形を再現する。全員ゴールへ、といきたかったが最終演習課題で1名脱落。 |
第5回 |
内容 |
場所・そこにあるものを感じること |
詳細 |
そこにだけにあるものとは何だ!? |
報告 |
クライアントと建築士、その関係を仮想で構築して案を考えはじめる(動線計画)ところまでの作業。まずクライアントの立場として与えられた敷地にどんな家を要望するのかをA4の紙に考え表し、その用紙を他の学生に渡す。渡された学生は、そのA4用紙が課題条件となり、エスキースをスタート! |
第6回 |
内容 |
設計スタート・エスキース1 |
詳細 |
案をひねり出す作業 |
報告 |
今日から一日案づくり、集中力が必要な作業。それを持続させることが必要な作業。考えていること、描いているものを各自が楽しめれば自ずとそうなる。そうなるきっかけをそれぞれのスケッチの中から見つけだす作業がこちら側の作業。先週は動線計画で大雑把に全体の構成を検討し、今週からは平面計画に入った。来週は全員のエスキースをチェックする予定。 |
第7回 |
内容 |
エスキース2 |
詳細 |
基本設計図書をそろえるために |
報告 |
全員みることできずで来週も引き続きエスキースチェック、基本図面作成に移行できる学生は少数。考えて描く、そんな作業ができるようになりはじめました。 |
第8回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
配置図・平面図(断面図) |
報告 |
半数以上が図面作成に移行、半数弱がエスキース作業の継続。要望を図面化する。なぜそうしたのかを問う。最終日の講評会ではその問にこたえなければならない。そのための設計図書をつくりはじめたところ。最終日までのスケジュール確認を行った。 |
第9回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
断面図・立面図 |
報告 |
製図、2日目。各図面の進度表を各自につけさせる。そうすると少しおしりに火がついたようで、今日はとても静かにもくもくと作業をつづけていた。手描き、CAD、どちらでもOKとした。 |
第10回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
設計趣旨を整理する(提出) |
報告 |
図面提出日、提出率87% 次週からは模型制作に入る。模型をつくりながら図面もまた変わっていくのだと思う。模型はアイデアをより発展させるためのものと考えて取り組むこと。 |
第11回 |
内容 |
模型 |
詳細 |
屋根伏図を作成し、屋根をつくる。 |
報告 |
模型制作スタート。学生みんな同じ素材を使っている、どんな材料を使うことも可としているのに。みたり聞いたりして学ぶ。それからやってみて学ぶ。図面はみたり聞いたりして作業を進める側にあるならば、模型はやってみて学ぶ側の作業だと思う。だからこちらからあまりアドバイスはしない、聞かれるまでは。まずはやってみよう、そこにどんな形が表れるのかをしっかり体感してほしいと思っている。 |
第12回 |
内容 |
模型(敷地含む) |
詳細 |
開口部をあけ、そこから見える範囲の家具はつくる。 |
報告 |
各自のペースで模型づくり継続中。 |
第13回 |
内容 |
模型(敷地含む) |
詳細 |
敷地・道路の位置・外構(植栽)をつくりこむ。 |
報告 |
みなたんたんと制作継続。家のかたちから中の家具へと作業はうつっていく。まわりの環境より身近な雰囲気づくりのほうがイメージが湧くのだろうか。来週は図面と模型の最終提出日です。 |
第14回 |
内容 |
プレゼンテーション準備 |
詳細 |
伝えること |
報告 |
課題作品最終提出日です、ほぼ提出は完了。来週にむけて話すポイントを伝える。 |
第15回 |
内容 |
講評会 |
詳細 |
聞きとること |
報告 |
5〜6人でひとつのグループをつくり、そのなかで各自の案の説明を試みる。説明を聞いた側は、その案の特徴を記し、提案者の考えていることを各自の解釈で文章化する。その後、各グループからひとり選び、同様の作業をクラス全体で行う。 |