公開日:2019年4月6日/最終更新日:2019年4月7日
授業概要・授業計画
科目名 |
デザインスタジオⅡ |
担当者 |
加藤哲也 |
科 |
建築デザイン科 |
学年 |
2学年 |
受講期間 |
前期 |
単位 |
2 |
教科書 |
なし |
参考書 |
なし |
講義方針 |
設計デザインの流れをつかむための基礎演習を行ったのちに、自分なりに家についての概念を構築し、それを具体的に表現する。 |
講義内容 |
自分なりの考え方を持って設計作業に取り組むことができるようになること。そしてその考え方で、自分のまわりの人々を納得させることができるようになること。 |
評価方法 |
各授業の成果の積み重ねによる評価 |
受講者の皆さんへ:
第1回 |
内容 |
発見 |
詳細 |
課題(山荘)のイメージを実例のなかに探す。 |
報告 |
頭の中に想い描いたものを、言葉と形でラフに表現する。そのイメージを持って図書室へ。既存の建築のなかに、そのイメージに近い、そのイメージを共有している建築を探し出す。各自が抱くイメージと現実が交わるところを体験し、それを記録しておき、次週の作業の資料とする。 |
第2回 |
内容 |
分析 |
詳細 |
イメージを具体化し、ラフなスケッチで表現する。 |
報告 |
先週イメージした「山荘」の姿をまず言葉で整理する。その後にその言葉を形にしてみる。来週はこの形に寸法をあたえていくことを前提としながらの作業。 |
第3回 |
内容 |
表現力 |
詳細 |
描くことの可能性を知る(体験する)。 |
報告 |
先週の作業で得たなんとなく「形」にしたものに寸法を与え具体化する。表現する方法は平面図、屋根伏図、断面図。断面図まで進めた学生は2名のみ。次回もこの作業を続けることにする。作業を終えた学生は、断面図から矩計図へ。 |
第4回 |
内容 |
表現力2 |
詳細 |
描くことの可能性を知る |
報告 |
第3回と同様の作業。予定していた「読む(立体の形を採る)」は次週に繰り越しとする。イメージをつくり形にし、それに寸法を与えるという設計作業のトレーニング(ウォーミングアップ)は今日で終了。次週は空間をトレースするような課題を行ったあとに、設計課題の説明を行う予定です。 |
第5回 |
内容 |
読む(立体の形を採る) |
詳細 |
建築的彫刻をモチーフとして、そこから空間をイメージし形にあらわす。 |
報告 |
形を採ることと空間に意味を与えることを同時に行う。建築的彫刻の構成を、用途を伴った建築空間に置き換える作業。空間をトレースすることによって形をよくみるトレーニング。用途をあたえることによって寸法感覚を磨くトレーニング。 |
第6回 |
内容 |
場所を具体化する |
詳細 |
敷地を設定し、太陽と風のデータを整理する。 |
報告 |
国立天文台のホームページから太陽の方位角と高度のデータを集め、敷地にはめこんでみる。風については風配図を作成する。敷地に関する主なデータを整理できた学生から順に課題文を提供し、基本計画の方向性を練りはじめる。 |
第7回 |
内容 |
エスキース |
詳細 |
第6回の授業のデータをもとに、案を練る。 |
報告 |
住宅のエスキースを行う。前回の敷地データ集めから引き続きの課題。今週は配置計画を含めたプラン計画のエスキース。3案くらいの提案を望んだが、ようやくⅠ案持ってきた生徒が半数程度であった。 |
第8回 |
内容 |
エスキース |
詳細 |
基本設計図書の作図に向けて |
報告 |
作業を行っているもの、そうでないものの差がはっきりとしてきている。まだ一度もエスキースチェックを受けていない学生は、本日の授業は欠席扱いとしておくことにする。来週からは図面の作成に入る学生もちらほらとあらわれる予定。本日、今後のスケジュールを明示。図面と模型の提出日を明確にしておく。 |
第9回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
配置図・平面図 |
報告 |
エスキースチェック終了、製図へ。まずは空間を考えるという意識を抱いてもらえる よう一人一人と話しをしたが、うまく伝わる学生(案)とそうはうまくはいかない学生(案)とが、当然ではあるが存在する。設計が、平均点を目指すこと無く、破綻することなく、無理をすることなく、そんなスタンスでひとつひとつの案に応えるよう心がけた。 |
第10回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
断面図、立面図 |
報告 |
図面作成作業にほぼ全員加わる。来週図面は提出。 |
第11回 |
内容 |
基本設計 |
詳細 |
配置図・平面図、断面図、立面図、設計主旨 |
報告 |
図面提出完了、未提出者は2名。今日の学生たちの取り組み方、集中力は抜群に良し。いつのころも〆切直前はおんなじだ。来週からは模型づくりのスタート。 |
第12回 |
内容 |
模型(敷地含む) |
詳細 |
ホワイトモデル、開口部は穴あけ、開口部から見える範囲の家具は作成する。 |
報告 |
模型をつくりはじめる。今日と来週で完成予定、再来週は予備日。聞きにきたらこたえるが、なるべく自力でつくりあげてほしい。屋根の部分で手こずる学生が多く出てくるだろう、それは来週になるだろう。 |
第13回 |
内容 |
模型(敷地含む) |
詳細 |
ホワイトモデル、開口部は穴あけ、開口部から見える範囲の家具は作成する。 |
報告 |
模型制作2日目。組み上がり、形は見えはじめたが、屋根のあがった模型は、今日は出てこなかった。来週は制作最終日。 |
第14回 |
内容 |
模型(敷地含む) |
詳細 |
基本設計図書と模型を授業終了時に提出。 |
報告 |
模型制作完了、提出率69/71(97%)。来週は講評会です。発表される側のコメントを重要視します、聞く力を高めるですね。もちろん発表者の内容も! |
第15回 |
内容 |
講評会 |
詳細 |
全作品をみて、感想をレポートにて提出。 |
報告 |
6つのグループに分かれてそれぞれの案を説明する。説明を受ける側は、作者が何を考えて設計したのかを読み取り、コメントを文章で残す。その後、各テーブルから代表を1名選出し、スクリーンを使いクラスのみんなにプレゼンテーション。聞き手はその内容を読み取り、コメントとして文章で表現する。これまでの14回の講義は「つくる」がテーマ、今日は他者の考えを「聞く、読み取る、理解する」がテーマ。 |