浅野工学専門学校 Guide book 2025
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01建築家卒業生からのメッセージ 小中学生の頃から建物の設計に興味を持っていましたが建築家になりたいと思いが固まったのは浅野工学でのある先生との出会いがきっかけでした。ご自分の設計事務所の実務にも取り組まれていた先生が経験したお仕事は、銀座にある老舗日本食店の建て替え工事のコンペティション。ライバルはスーパーゼネコンと呼ばれる大企業でしたが、先生は、「銀座とは何なのか」「なぜ老舗と呼ばれるほど長く、銀座で店を構えることができたのか」と歴史を紐解き、「だからこそ、再びここで店を構えなければいけない」とお客様に寄り添った提案で受注できたのです。建築はアイディアやデザインで戦う仕事23(神奈川県/県立横須賀工業高等学校出身)建築工学科 1982年卒取得済みの資格一級建築士/JIA登録建築家/まちづくり専攻建築士統括設計専攻建築士/震災建築物応急危険度判定士横浜市省エネ住宅相談員/浅野工学専門学校 講師建物一つを考える際にも街全体に対する思いを持って創り上げることが建築家の仕事であると教えてくださいました。 設計とは「間」を創ること。何もないところに壁を立て、空間を仕切ること。壁を立てるということは光を遮り、影ができる。どのように美しい影を作っていくかが建築を組み上げていく上で重要なことだと思います。それが建物のフォルムになり、風景を作り出す。これからの夢は、フォルムと街の一体感を意識した公的な構造物を作ること。次の世代に良いと思ってもらえるものを創ることを自分の使命として実現に向けて邁進していこうと思います。ken-ken inc,一級建築事務所河辺 近さん今でも様々な分野で目標に向かって頑張っています。建築家 次の世代に「愛されるもの」 を創る。浅野工学、卒業生の今。

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