1265 設計大規模建築設計住宅場所や風土、目的、人など、多角的な要因から造られる建築物は何 ひとつとして同じものは ありません 。そこに 携 わる人 たちも同じです。様々な役割を持つプロフェッショナルが集結することで、新しい建築が今日もゼロから誕生していきます。一級 建築士は、建築できる建造物に制限がなく学校や病院、百貨店などの大規模建築を取り扱えます。仕事内容は、大きく分けると「設計業務」と「工事監理業務」の2つがあります。・構造設計…建物の土台となる基礎や柱や梁の太さ、鉄筋の本数などの骨組みを設計することで、建築物の安全性を確保します。・設備設計…建築物を利用する人が快適に過ごせるように室内環境の設計を行います。例えば、エアコンや換気設備などを管理する「空気調和設備」、水道水やトイレの排水などを管理する「給排水衛生設備」、照明やコンセントなどを管理する「電気設備」が挙げられます。・意匠設計…建造物をデザインする業務になります。内観、外観、構造、配管を鑑みて利便性やデザイン性に対応した設計を行います。設計後、設計図面通りに工事が進行しているか確認・監理を行います。一級建築士に比べ、取り扱える建造物に制限がありますが、2025年4月に法改正され二級建築士の活躍の幅が広がりました。主に戸建て住宅の設計を想定した資格で、高さ16m以下、3階建て、300㎡までの「設計業務」、「工事監理業務」に携わることができます。木造に限っては、さらに面積の大きい建造物の設計が可能です。一級建築士(国家資格)二級建築士(国家資格) ゼロから建築を生み出すということ
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